最近売られている輸入のショートニングで、
「トランス ファット フリー」ということでトランス脂肪酸を含んでいません、と表示された商品が販売されています。


アメリカのトランス脂肪酸の表示は
日本のように100g中ではなく
1サービング(1食当り)総脂肪量が0.5g未満の製品については、トランス脂肪酸含有量情報を表示する必要はない。
1サービング量の含有量が0.5g未満の場合に、その含有量を表示する時はゼロと表示するものとする。



マーガリンの場合、1サービングはスプーン1個分(14ml)
よって14ml×0.035(3.5%)=0.49g
トランス脂肪酸3.5%以下であれば0.5g以下となり、
0表示となる。


JHBSのショートニングのトランス脂肪酸は
0.3%〜0.8%で
アメリカの基準では

夏用 14ml×0.003(0.3%)=0.042g
冬用 14ml×0.008(0.8%)=0.112g


となり、アメリカではトランス脂肪酸は0表示できる


日本ではトランス脂肪酸について、政府でまだ把握しきれていません。
やっと昨年12月より消費者庁では関係省庁とともに、「トランス脂肪酸に係わる情報の収集提供に関する関係省庁等担当課長会議」を開催し、摂取量や健康への影響に関する情報収集を開始したところで、
定義や分析法、表示ルールが未定で、これからの表示の制度化に向け検討が進められるのが現状です。