
私は自分を含めて、世界中の誰もがいい人生を
送れることを願っている。
私の思ういい人生とは、「すばらしい人生のことではなく、
幸せな人生のことである」
幸せは人によって違うが、それはおそらくその人の
生い立ちに深く関係していると思う。
幼い頃貧しい生活をしてきた人は、お金持ちになることが
幸せであろうし、お金があっても体が弱く病気がちな人は
健康になることが幸せであろうし、また両親の離婚や死別で
淋しく育った人は何よりも家族愛が大切であろう。
人間誰しも無い物ねだりで、努力してその無い物が
手に入った時、自分の人生はいい人生だと
幸福感を実感するだろう。
仕事をバリバリこなして、地位も社会的信頼も、
もちろんお給料も高く、何不自由のない生活をなさっている
方がいらっしゃるが、ご本人は本当はいい妻、いい母親に
なりたいとおしゃって淋しげだ。
また、生徒さんのお知り合いに10年以上、ただひたすら
温泉を掘り続け、財産も底を尽き物を買うのもままならない
方がいらっしゃるそうだが、傍から見ると気の毒に見えても
ご本人はいたって幸せなんだそうだ。
「幸せはいつも自分の心が決める」
とは相田みつおさんの名言だが、まさにその通りだと思う。
ところで特にこうしたい、というのが見当たらないという
方たちがいらっしゃるが、
これは足りないものがない=つまり一通り足りている
ということで、まさに幸せを絵に描いたような人たちなのだが、
ご本人にしてみるとご不満らしい。
こういう方たちは、人との縁を大切になさるといいと思う。
そこから何か新しい、そして楽しい幸せな出来事に
出合ったりする。
「柳生宗矩」のこの言葉が私は大好きだ。
小才は縁に出会って縁に気付かず、
中才は縁に気付いて縁を生かせず、
大才は袖すり会った縁をも生かす。
パン教室に来てくださっている皆さんたちが、
パン作りを通していろいろな方と出会えたり、
ご家族やご友人に喜んでいただけることを喜びと感じたり、
何よりも自分自身の心の満足感や達成感、充実感を感じて
幸せだなぁ、と思っていただけたら本望だ。
私のパン作り人生に悔いはない。
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