「みんな努力をしています。でも僕はみんなの2倍努力をしなくては

 いけません」

これは先立ってゴルフで優勝した、石川遼君の中学時代の

作文だそうです。

そしてそこには1年後、2年後、高校に入った時、二十歳になった時の

目標も書いてあった。

自分で一つの夢を持ち、それを実現する為に細かく目標を立てる。

それに向かってひた向きに努力をする・・・

笑顔がさわやかであどけなさがまだ残っている温和な外観とは

対照的に、内面には誰よりも強く、そして大きな夢と信念を持っている

ことがうかがえる。

唐突ではあるが、彼を見てまさに「パンの理想の丸め」の状態だな、

と思った。

「丸め」とは丸くすることが目的ではない。切り口を球状に封じ込めて

水分の蒸発を防ぐことと、芯を作って釜伸びをさせることが目的である。

釜伸びをしたパンは抜群においしく、胃への負担も少なく、

消化・吸収もよい。

この釜伸びをしたパンを作る為には、先程の芯作りがポイントだ。

しかし表面は柔らかく弾力を持たせるために、芯を作った後の引きは

軽めでストレートがいい。

すると石川遼君のように芯はしっかりしているが、外観はサラッとして

いながらホンワリしていて、手の感触が温かい理想の状態になる。

内面のこの芯の強さと表面的な柔らかさとの二つを、バランス良く

兼ね備えているのは、パンにしろ人にしろこの上なく魅力的である。