「職人気質」という言葉は今の世の中死語になったと思っていた。

この言葉の当てはまる人があまりにいないからだ。

しかし“灯台下暗し”とはよく言ったもので、昨日の理事会で

JHBSの会長さんのお話しを伺った時にまさにこういう方のことを

いうのだと思った。

会長さんは今取り組んでいるインバーターミキサーの最後の詰めの

段階で、どうしても納得のいく結果が出せなくて、

悩んでいるご様子であった。

特に安全面に関しては絶対妥協は許されないと、

たとえ発売が遅くなってもだれになんと言われても、

確固たる信念をもって取り組んでいらっしゃる。

企業のトップになると利益ばかりを追い求めるようになる大勢の人たちの

中で、JHBSの会長さんの生き方は大学時代に愛読していた哲学者の

言葉を実践なさっている数少ないお一人だ。

「自己の富や名声、地位を高めることばかりに気をとられ、己の

 魂を磨き高めることに注力しないことを恥とは思わないのか」


この言葉は私の人生の指標であり、

会長さんはそれを実行なさっている師である。