モバックショウのお陰でだるさはすっかりなくなり、

気力は充実してきたが咳は治まらない。

今まで風邪をひいても薬を飲んだことはない。

まして病院に行くなどという発想は最初からない。

病院では治せるものと治せないものがあると思っているからだ。

特に西洋医学は外科的なもの、とか原因が判明している病気に対する

対処療法は得意とするであろうが、風邪やアレルギーのように原因が

よくわからないものに関してははっきり言って治せないと思っている。

東洋医学は母の糖尿病の治療の時にいいと言われているものは、

いろいろやってみたが正直なところよくわからない。

奥が深すぎて本当にいいもの(体質に合うもの)に

出逢えてないだけなのかもしれない。

こんな風にあまり病院を信用していない私だが、今回ばかりはちょっと

不安になって診察してもらおうかなと病院を探しはじめた。

するといつも車で通っていて気が付かなかったのだが、

その日はたまたま歩いていたので、こんな看板が目にとまった。

「どんなアレルギー治療をしても改善されなかった方は一度ご相談ください」

この文章はすごい、と思った。

と同時にこの病院で診てもらいたいと強く感じた。

土曜日の理事会が早く終わったので思いきって行って見た。

中に入ったら掃除の行き届いた日当たりのよい待合室に感謝状や

先生の対談の記事があり、お人柄がうかがえる。

問診票には「今、不安に思っていること」を書く欄があった。

私は風邪なのか花粉症か調べていただきたいと書いた。

やがて診察室に呼ばれて診察室に入った私の顔を診ただけで、

「おそらく風邪ではありませんのでアレルギーの検査をしましょう」と

やさしそうにおっしゃった。

そしてレントゲンと血液検査をしていただいた。血液検査の結果は

一週間後にならないとわからないが、レントゲンの結果はすぐに出た。

今度はそのレントゲンの写真を見て

「あなたはパン屋さんですか?」という。

肺に白い影が見えるがこれは小麦粉が固まってできたような気がする、

と言うのだ。

私は驚くというより感動してしまった。

先生のこの判断力と洞察力は長年の勘と経験からくるのであろうが、

それにしてもすごすぎると思った。

その時一部始終を見ていた側にいた看護婦さんに

「小麦アレルギーだったらどうしますか?」と聞かれてハッと

現実にかえった。

そうだ、どうしよう・・・

今は感動している場合ではない。でもまだ小麦アレルギーと判断された

わけでもないから、と自分に言い聞かせて一週間後の予約を取った。

                               続く