私の教室に10年近く通ってくださっている

準師範の生徒さんの手荒れが異常にひどい。

どうしたのかとたずねたら、今アルバイトをしているパン屋で粉の計量の

担当になってからひどくなったという。

そういえば半年ほど前、パンの成型や作業性を身に付けたいから

パン屋でアルバイトを始めたと言っていた。

日頃から添加物たっぷりの冷凍生地はダメだと言っていたので、

一生懸命冷凍生地を使わない店を探したらしい。

しかし粉自体に既にいろいろな添加物が入っていて、それを取り扱って

いたら手荒れが異常にひどくなっただけではなく、それを吸い込むせいか

カゼのような症状がずっと続いているという。

前の人もそれが理由で辞めたと言っていた。

自分も辞めたいと言ったら、次の人が見つかるまではダメだと言われ

辛いのを我慢してパンを作っているらしい。

先日、体験教室に来た生徒さんはすごい火傷の痕がたくさんあり、

どうしたのかと訊ねたら、大手のベーカリーチェーン店で油を被ったり

天板に触ったりして火傷が絶えないと言っていた。

そんなに慌てないでやればいいのではと言うと、とにかくスピード・

スピードと言われ続けるのであせってしまうと言う。

そしていつもビクビクしているので体の調子が悪くなり、

今は休んでいるのだと言っていた。

一年間パン屋で働いていても冷凍生地を解凍して焼くことしかできない。

講習でパンはどういう材料で作られていて、生地の作り方がわかって、

今日は感動したと喜んでくださった。

お子さんと一緒にパンが作りたいと思ってパン屋で働いたのに、

パンは作れないことがわかった、と言っていた。


お二人とも楽しいはずのパン作りが苦痛で仕方ないと言う。

体を壊してまでやってる場合じゃないでしょ