私の母は糖尿病を40年間患い、66才で他界した。

母が糖尿病になっていなければ、私はこんなにも食事に気をつけることも

無かったであろうし、食への関心もなかったであろう。

そういう意味では母のお陰で健康な生活を送らせていただいてると

感謝している。

母はとてもオシャレで茶目っ気のある人だった。

楽しいことは何でもやりたがって、若い頃からお茶、お花、書道、ピアノ、

唄、俳句、詩、といろいろな趣味を楽しんだ。

そんな母の夢は自費出版で自分の本を出すことであったが、その最後に

ぜひ載せたい「詩」があった。

以前はこの「詩」の良さがピンとこなかったが、今は痛いほどよくわかる

ちょっと長いが書いてみたいと思う。


  「青 春」

青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を言う
バラの面差し、紅の唇、しなやかな手足、ではなく
たくましい意志、ゆたかな想像力、燃える情熱をさす
青春とは人生の深い泉の清新さをいう


青春とは臆病さを退ける勇気、
安きにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する
時には二十歳の青年よりも六十歳の人に青春がある
歳を重ねただけでは人は老いない
理想を失うとき初めて老いる
歳月は皮膚にしわを増すが、情熱を失えば心は萎む
苦悩、恐怖、失望により気力は地に這い、精神は芥(あくた)になる


60歳であろうと16歳であろうと、人の胸には驚異に魅かれる心、
おさな児のような未知への探究心、人生の興味の歓喜がある
君にも吾にも見えざる駅逓が心にある
人から神から美、希望、よろこび、勇気、力の霊感を受ける限り
君は若い


霊感が絶え、精神が皮肉の雪に覆われ、
悲歎の氷に閉ざされる時、二十歳であろうと人は老いる
頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、八十歳であろうと人は
青春の中にいる

                   サムエル・ウルマン


今日はマリーナの手ごね教室で天然酵母のパンを作った。

みんな我を忘れて、ただひたすら夢中で手ごねをしている。

その姿はまさに青春真っ只中であり、でき上がったパンたちも

青春の賜である。